「その4」では、内部疾患における身体障害者手帳(以下「手帳」)と障害
年金(以下「年金」)の守備範囲が大きく異なることを示しましたが、シリーズ
最終回の今回は、その他の部分の対比と、両制度に関する問題点を考察
してみたいと思います。
【診断書の作成】
手帳:指定医(都道府県知事より指定された医師)しか作成できません。
年金:特に指定されてはいません。
※なお、内部疾患ではありませんが、「精神の障害」に関しては、
精神保健指定医または精神科を標榜する医師に限られます。
【受付窓口】
手帳(申請):居住地の市町村役場の福祉担当窓口または福祉事務所
年金(裁定請求):初診日における国民年金被保険者の区分により
第1号被保険者 ⇒ 市町村役場 国民年金担当窓口へ
第2号・第3号被保険者 ⇒ 社会保険事務所へ
【問題点】
手帳においては、老衰や末期がんは原則対象外になっている点や、
障害種別の範囲を拡大すべき等の意見もあるようですし、年金に
おいても、度重なる法改正で制度自体が非常に複雑になっている
点を始め、様々な問題点が挙げられますが、ここでは両制度に
共通した問題点を一つ取り上げます。
最も重要な問題なんですが、両制度とも全国共通の障害認定基準が
ありながら、自治体における認定の際には、認定基準の運用が
必ずしも一様ではないということです。このことは、認定される側の
患者さんにしてみれば、極めて重大な問題ですから、根本的な
改善が望まれます。
なお、このブログのスタンスとしては、「現行制度が抱える問題点を
根掘り葉掘り見付けだしてきて、行政に改善してもらおう!」・・・
ということでは決してありません。
あくまでも『まずは現行制度を知ってもらおう!』というのが最大の
目的ですので、ご理解いただきたいと思います。
【内部疾患・内部障害の患者さん共通の問題点】
これまで「手帳と年金の対比」という形で、両者を比べてきましたが、
最後は「内部疾患・内部障害共通の問題点」として、制度の垣根を
越えた、内部疾患ならではの問題を取り上げたいと思います。
この点に関して、私の見解を申し上げるよりも、遥かに適切な団体が
ありますので、ここでご紹介します。
このブログもリンクさせていただいています「ハート・プラスの会」です。
(ブログ左側の「内部疾患関連リンク」にあります)
身体に不自由があっても、外観からは判らないため声に出せず我慢して
いる人々の存在を、一般社会に視覚的に示して理解してもらうために、
「内部障害・内部疾患マーク(ハートマーク)の普及」を始めとした
様々な活動をされています。
ぜひ、ホームページをご覧いただき、『ハートマーク』の存在を多くの方に
広めていただけることを切望しております。
2005年09月22日
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